プレイ時間
約20時間
プレイ感想
ハイスピード議論型推理アドベンチャー。
ダンガンロンパの続編で登場人物など一部繋がりがあり、前作プレイを推奨。
相変わらず個性的なキャラたちが兼ね合いが楽しい。
前作より大胆で奇怪で予想外のトリックとシナリオが秀逸。
反論だけでなく同意など議論の幅が増えたのもよかった。
本編クリア後もちょっとしたシミュレーションゲームが楽しめる。
続編を利用した巧妙なミスリード
狛枝凪斗というあからさまなネーミング&CV:緒方恵美から苗木君と同一人物だとミスリードされ、私はまんまとそれに引っ掛かり、苗木くんの身に何があったのだろうかと色々悩まされた。
十神白夜を登場させているのもミスリードに信憑性を持たせる罠だったのだろう。
これのせいもあって、シナリオの全貌がなかなか掴めず、最終章まで色々想像して楽しめた。
面白いシナリオが多かった
1、2、4、5話どれも面白かった。
1話目はいきなりの犠牲者十神だったこと、狛枝のキャラが豹変したことに驚かされた(これもミスリードの効果)。
2話目は千秋ちゃんの大胆なビキニ姿が見れたこと・・・はひとまず置いといて、ゲーム世界との2重構造の推理や犯人を指摘したことがクロの思惑通りだったとわかった時、死亡アナウンスのタイミングの理由などピースが当てはまっていくシナリオにしてやられた感満載だった。
3話目は悪くなかったが、犯人が分かりやすかったことと動機がしっくりこないこと、唯吹、日寄子、蜜柑という魅力的な女性キャラが大量に脱落したことがだいぶテンションダウンに繋がった。
4話目は1にはなかった大掛かりな舞台トリックで推理を巡らして楽しめた。
死ぬまで出さないとかさすがにモノクマ汚すぎだが、弐大と眼蛇夢のやりとりが熱くてコロシアイの動機としては好き。
5話目は普通じゃ考えられない事件をダンガンロンパの独特の設定を活かすことでシナリオとして成立させているのがすごいと思う。
全体的にシナリオの巧さに大満足。
最終章の仕掛け
最終章でようやく全貌が見えてきてまた驚かされた。
ゲームの世界とかはなんとなく予想の範疇だったのだけど、主人公達が全員絶望の残党だったといわれた時、頭の中にはてなマークがあふれ、考えていなかった展開にこれまたやられたと思った。
そっから先の盾子様とのやりとりはまーどうでもいいかな。
どうすることが正解だったのかはよくわからなかったけど、みんな生き返る方法があったらいいのにと思った。
それくらい2はキャラが良い。
アクション要素
ロジカルダイブが結構難しい。あれで何回かゲームオーバーまでライフ削られた。
個人的にはアクション要素はアクセントになるのであってもいいと思うけど、あそこだけ最終評価が低くなって悲しくなった。
ダンガンアイランド
おまけのシミュレーションも楽しめた。
ノルマ達成は慣れないうちは結構楽しかったけど、コツを掴んで安定しちゃうと作業になっちゃうのが残念。
色んなキャラの話が聞けたり、なぜかパンツをもらったりと豊富な自由時間で希望のカケラを集められてよかった。
砂浜デートでとりあえず脱ごうを選んだ時の女性陣の反応を確かめるのが楽しかった(冷静な反応されると辛かった)。
キャラクター
苗木くんと比べてあんまりしゃべっていない印象。
覚醒もなく(一応天才高校生だったけど、なんかしたっけ?)主人公として影が薄かった気がする。
希望のカケラ集めで皆の話を聞いてあげてる日向くんは親身でいい奴だった。
完全にミスリードにだまされた。
日向くんより主人公ぽい気がする。
手のひらクルクルさせて謎解けてるのに教えてくれなかったりメンドクサイキャラだった。
事件を冷静に整理し主人公を導いてくれたヒロイン。
霧切さんは探偵だったからわかるけど、七海に推理力があるのはゲームの影響なのか管理者としての力だったのか、なんだったのだろう。
おまけ編ではだいたい寝る選択肢を選べば好感度が上がって攻略が楽だった。
ずっとソニア王国黒幕説を押してたが、ただのドラマ好きのお姫様だった。
最終章は女性キャラが軒並みリタイアしていたのでソニアの存在は最後の砦だった。
「よきにはからえ」とかちょっとずれた決め台詞は聞いてて楽しかった。
なんだかんだ常識人で一番まともだった九頭龍くん。
十神くんくらい安心してみてられる存在でわりと好きなキャラ。
デレると盃を交わしてくれる。
ソニアラブで尽くしてたのに報われなかった可哀そうな人。
結構メカニックとしても仕事してたし、悪さもしてないのにソニアには邪魔者扱いされる可哀そうな人。
1でいう所の葉隠くんポジションかな。トークは聞いてて面白かった。
いなくなっても困らないけど。
すごいのかすごくないのかよくわからなかった子。
弐大にはその強さを認められていて、きっとどこかでその力を活かす場面があるんだと思ってたら終わってしまった。
この子の勘の鋭さだけは信用に値する。
マネージャーという意外な才能の持ち主。
弐大の希望のカケラ集めで聞ける、マネージャーになった理由の話がよかった。
今作のお気に入りキャラ。
誰にでも人当り良く接する性格、楽しい会話、ペロリンとか仕草もかわいい。
なぜかあっさり死んでしまって悲しい。
剣道の達人だがなかなかの策士。
九頭竜くんのためならなんでもできる忠義を持ち合わせるが、
悩みが笑顔の作り方と動物に逃げられる悲しみと素朴でかわいい。
笑った顔がかわいいが毒舌がひどい。
〇〇おにいと〇〇おねえとか慕った呼び方をするのがかわいい。
十神を豚足ちゃんって呼ぶのもかわいい。
日寄子の遺影だけ位置が低いのは芸が細かい。
ハムスターズの名前を覚えるにすごい苦戦した。
被害妄想が強すぎに感じたが
「どうして許してくれないんですか!自分のやったことはすぐ許しちゃうくせに」
の一言は辛い思いをしてきたツミキの気持ちが伝わりやるせなかった。
ムードメーカー的存在で第2話で死んでしまったことが衝撃だった。
結構難しい性格だけど、デートとかすると結構照れを見せてくれてかわいい。
下ネタがヒドイがお母ちゃん想い。
すぐリタイアしちゃうのでおまけ編でトークをすると中々いい奴だとわかる。
遺影のバッテンマークがナイフとフォークになってるのが特徴。
希望のカケラ集めで話を聞くと、なかなか重い人生を送っていたことがわかる。
十神の役を忠実に演じ尽くしていたのはかっこよかった。
でもなんで十神に変装していたんだろう?
名シーン・名セリフ
- 「誰かを疑って生きていくわけじゃなく、信じて生きていくんだよ」
七海が裏切りものであることを告白し、それを証明してと頼まれる日向。
それは、一緒に助け合ってきた仲間を疑うというあまりに残酷で辛い選択だった。
「七海を疑うんじゃない命がけで皆を守りたいという七海を信じるんだ」
という日向と
「誰かを疑って生きていくわけじゃなくて、信じて生きていくんだよ」
とこれまでの学級裁判とは違うことを主張した。
懸命にかばうソニアとモノミも熱い。
「自分を好きになれば、その愛は一生自分を応援し続けてくれる。らーぶ、らーぶ」
お仕置き前のモノミからのメッセージにもグッとくるものがあった。
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