【プレイ感想】街

ノベルゲーム
群像劇実写ノベル 
ノベル サスペンス 謎解きなし 長編 マルチエンド 分岐あり 立絵なし ボイスなし
SS PS PSP VITA
レビュー

おすすめ度:

GOOD!

  • バラエティに富んだ個性的なシナリオ
  • 主人公8人+サブの登場人物全てに魅力がある
  • 物語を変えていく楽しさがある(ザッピングシステム)
  • 隠しシナリオまでみると感無量になる

BAD!

  • 悲しいシナリオもある
  • 一部顛末のわからないサブキャラがいる

あらすじ・主人公
まったく見知らぬ関係のない8人の主人公。
それぞれに波乱万丈なドラマが待ち受けているのだが、各々の運命が思わなぬ所で交差し、渋谷の街に新しい物語が展開されていく。
  • 「オタク刑事走る!」 雨宮桂馬
爆破予告の謎を解き明かすため、オタク刑事雨宮は同僚のしおりさん、ヌマさんと共に渋谷の街を駆け巡る。
  • 「The wrong man 牛」 牛尾政美
元ヤクザの牛尾は宝石強盗と間違われてしまう。
逃げ込んだドラマの撮影ロケで、なぜか役者と勘違いされてしまい・・・。
  • 「The wrong man 馬」 馬部甚太郎
強面な役者馬部はヤクザ役でドラマのロケを行っていた。
見た目とは違い気が弱く、演技もうまくいかず一人落ち込んでいると、なぜか強盗犯に勘違いされてしまう。
命を守るためにリアルヤクザを演じることに・・・。
  • 「七曜会」 篠田正志
謎の組織「七曜会」に勧誘された篠田。
活動内容は人を脅迫することだった。
個性あふれる会員達と共に脅迫を続け、なぜか1万円を手に入れていくのだが。
  • 「シュレディンガーの手」 市川文靖
売れっ子ライター市川は本当に自分が書きたい作品を書こうと執筆を始める。
しかし、いつの間にか意識を失っていた市川の前にあったのは、無残にも破かれた作品だった。
  • 「で・き・ちゃっ・た」 飛沢陽平
二枚目でスポーツもできる陽平は女子にモテモテの高校生。
そんな所に現れた一人の女性から「赤ちゃんができちゃった」と告げられる。
今付き合っている彼女、さらに元カノも現れて・・・。
  • 「迷える外人部隊」 高峰隆士
フランスで傭兵をしていた高峰だったが脱走し日本に帰国をする。
数年ぶりに帰って来た渋谷の街で自分の生き方を考え彷徨い歩く。
  • 「やせるおもい」 細井美子
恋人の洋一に太っていることを幻滅され別れ話を切り出される。
愛する洋ちゃんのため決死のダイエット行うことに決めるのだが・・・。
公式・ダウンロード先
おすすめ類似作品
428
実写+ザッピングシステムのノベルゲーム。
渋谷が舞台なのは一緒だが、本作とのつながりはない。
ネタバレありプレイ感想
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プレイ時間
約50時間
プレイ感想

8人の主人公を中心として物語が進んでいく。

ザッピングと呼ばれる複数のキャラクターを切り替えながら行動するシステムが特徴で、1人の主人公の行動が他の主人公に影響を及ぼす所に面白さがある。

個性的なシナリオが多く、ミステリー、ホラーテイスト、コメディー、ラブコメ、シリアスなど多岐に渡るジャンルが楽しめ、物語を進めると主人公だけでなくサブキャラクター達にも愛着が沸いてくる。

馬ちゃん、牛ちゃん2人の勘違いで交わされる会話が見てて面白く、設定を活かした巧妙なシナリオとなっている。

ボリュームはあるがクリアするのが惜しくなるくらい話を読み進める手が止まらなくなる。

ぜひ、エピソード「花火」まで見てほしい。

ザッピングの楽しさ

428が面白くて、その後にプレイしたのが街だった。
ザッピングシステムはこっちの主人公でこうしたら向こうではこうなるかなーと推理したり、あとでこのシーンは別の主人公ででてくるだろーなと楽しみになったり、まったく思わぬところでリンクしたりとやってて飽きがこない。
逆に、いくら頑張ってもキャベツ教に入団させられたりBADルートから抜け出せず苦しむことも。
物語に没頭しているところにザッピング(ジャンプ機能)がでると少し邪魔された気持ちにもなったり複雑だ。

読み易いシナリオ・読み難いシナリオ

雨宮、牛&馬、陽平、美子はコメディータッチで描かれ目的もはっきりしているので読みやすい。一方、正志、市川、高峰はミステリアスで不気味で重い雰囲気のシナリオとなっている。
個人的にはわかりやすいシナリオ、見てて面白いシナリオが好きなので、前4人の方が好みだった。

魅力的なサブキャラクターたち

Tipsという補足説明を表示する機能にサブキャラクターたちの裏の設定や物語が見れるのも特徴。
「新鮮ババア」、「知能指数1のゴロイチ」などネーミングセンスもクスりと笑わしてくれる。
街2で描く予定だったサブキャラもいるようで、Tipsなどでまた違う機会になどと説明されることがあるが、実際には開発がされなかったため謎となったキャラクターが多くいるのが残念。
個人的には高峰綾さんのシナリオが見たかった。

キャラクター
  • 雨宮桂馬

『オタク刑事走る!』は謎解きを含むミステリー路線のシナリオでやっていて楽しかった。
しおりさんが犯人だと思ったので指摘したら、ノリツッコミで返されたのは笑った。
それ以外にも、犯人を指摘する所のバリュエーションが豊富でチュンソフトのノベルらしい遊び心が凝っていてよかった。

  • 牛尾政美&馬部甚太郎

牛&馬のストーリーがシンプルで一番好き。
牛はぶっきらぼうだけど素朴でかわいいところがあるのがいい。
綾と牛の宝石店の会話で「結婚に縛られるのはいやなんです」を本当に縛ることと考える牛とか、前科と結婚歴を取り違えている会話とか、随所にある勘違い&すれ違いネタは最高だった。
タイトルの「The wrong man」が色々な所に掛かっていることがわかる。
馬ちゃんはかわいそう。このゲームの悲劇のヒロイン何じゃないかと思うくらい。
二人が出会って牛と馬が一芝居打つのも2人で一つになった感じがして良い。
牛がみちるにプロポーズするラストは謎だった。それでいいのか。
馬ちゃんは白峰組の跡目を継がなきゃいけなくなるしやっぱりかわいそう。

  • 篠田正志

「七曜会」も楽しみに読んだストーリ。
シナリオ全体の怪しげな雰囲気と日曜日の妖しさがたまらなかった。
途中ちょっとぐだった感じは否めなかったけど、水曜日ちゃんがかわいいから全てを許せる。
めくるめくお仕置きはだいぶ謎だったけど。

  • 市川文靖

市川先生の話はサイコホラー。
トリックがあるのかと思ったらマジで不気味な小人が存在してて怖くなった。
随所にある間違い電話のやり取りなんかも好きだった。
ハッピーエンドではないよね・・・。

  • 飛沢陽平

陽平くんは見てて一番イライラしてたシナリオ。
口先の魔術師陽平の女性捌きは見所があった。
どんなひどい顛末が待ってるんだとワクワクしてたら、なんだかんだみんな陽平くんを受け入れてて幸せ展開に。
最後の最後に美奈子ちゃんにも子供がいたのは面白い展開だった。(ひっそり張られていた伏線回収がすごい)
みんな仲良くなって平等にパパになったんだからハッピーエンドだよね。
最終的には陽平くんのシナリオ結構面白かったなと思いなおす。

  • 高峰隆士

メルドォォォの人。
重たいストーリーで目的もわかりづらくて個人的にはあまり楽しめなかった。
ハードボイルドな大人の男の世界が好きな人にはお勧めなのかもしれない。
シナリオのエンドと花火のシナリオを重ねるとすっごい悲しくなる。

  • 細井美子

一途でおバカな美子はいい子だと思う。
5日で17キロやせろとか無茶言いすぎでカレシがひどい、かわいそう。
TIPSのサバ、フグ、トドをバクバク食べるのくだりは笑った。
バイトの友達の子が最強にかわいかった。

記憶に残るシーン・セリフ
  • 隠しシナリオ「花火」

主人公が高峰隆士の父親高峰厚士と意外なチョイスの隠しシナリオ「花火」。

街の締めくくりとして、感無量となったシナリオだった。

「見てるさ。今、花火は日本中であがっているんだ」

隆士のために花火を上げた親父のセリフに思わず涙腺が。

この花火が全主人公を一つに繋げている感じがたまらない。

  • 七曜会の挨拶

チンチコーラ(疑問・質問)
チンチコーリ(異議・否定)
チンチコール(挨拶・宣誓)
チンチコーレ(祝福・賛成)
チンチコーロ(禁句。意味は不明)

攻略情報
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