【読書感想】アイネクライネナハトムジーク 伊坂幸太郎

読書感想

伊坂幸太郎さんの本が好き。とっても読みやすいから。

伏線が立て続けに現れる(しかもわかりやすく)から、気になって読み続けたくなる。

普段本を読まない人でもさくっと読み進められるのでお勧め。

 

今回読んだのは、『アイネクライネナハトムジーク』。

タイトルが長く、意味がわからない。(音楽関係らしい)

五十音の「あい」に「ね」。「暗い」に「ね」。「那覇と」。「虫」ぽいなにか。

って思いながらタイトルを復唱してやっと覚えれた。

 

中身は6編からなる恋愛短編集。でも、恋愛要素は薄目。

どちらかというとテーマは「出会い」と「繋がり」。

ささいなきっかけや偶然出会った人達が人生に影響を与えていく様を描く。

ドミノを見ているかのような気分。一つ一つのエピソードも面白い。

短編ごとに繋がりを見せるので最後まで一気に読むことをお勧めする。

 

最初に面白いと感じた所は、「ライトヘビー」の結末に気づいた時。

あっ、そういう話だったのかとわかった瞬間。話の構成の巧さにやられと思った。

「ライトヘビー」のひとつ前の話、「アイネクライネ」も軽い伏線であり誘導だったのだと気づかされた。やっぱりうまい。

 

もう一つ伏線の張り方が面白かったところ。

伊坂さんの物語にはだいたい変わった考え(自分勝手、独創的、めちゃめちゃな性格)のキャラクターが出てくることが多い。

本作では、織田一真がそのポジションにあたる。

こういったキャラのセリフや行動が伏線となり、ストーリーの終盤にアクセントをもたらす構成が多い。

最後の話「ナハトムジーク」でのラウンドボーイもそれ。

ここに繋がるのかとやや強引ではあったが、彼の行動には爽快感を味わえた。

 

総評としては、読みやすく、伏線も効き、面白いエピソードが詰まった良作。

好きな本。おすすめできる本。読んでみてほしい。

謎な部分、わからなかった部分も一部ある。そこはちょっと残念。

伊坂作品には時々こういうことがある。

あと20ページくらいしかない・・・どうなるの、どうなるの・・・。

あっ、終わっちゃった。でも面白かったからいいっか。

読後感面白いは正義。

 

2018年の冬に映画化される。

映画は原作を読んでから見る派。

うまくまとめられているか、自分の好きなシーンがあるか。

ちょっとした評論家気分で見る。それが楽しい。

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